こんにちわ。ak1(アキ)です。
ものづくりの仕事に従事しているので、何かを買う時にはついつい製品がどう作られたかを想像してしまいます。
今回はプラスチックのものを買う時にどこを見ておけば壊れにくいのか、そんなポイントをご紹介いたします。
プラスチックのものを選ぶときのポイント|パーティングラインがどこにあるのかを見ておく!
パーティングライン(PL)とは、樹脂や金属の製品を作るときにどうしてもできてしまう、デザイン以外の線だと思ってください。
ペットボトルもよく見ると、左右1本ずつあります。
これは、型を合わせてその間に材料を流し込んだ時に出来るものです。たい焼きや大判焼きも側面に線がありますよね。あれもPLです。
パーティングラインはウェルドラインというところもあるようです。
パーティングラインについて、もうちょっと詳しく図で説明
例えば、プラスチックの容器をつくる場合
こんなものを作るとします。
容器を横から見るとこうなります
金型というものに溶かした材料を流し込んでそれを固まらせてつくります
緑が上の型で紺が下の型です
上下の型を合わせるとこんな感じ。
矢印のとこから材料を流しこみます。
金型を合わせて材料を流し込んだ図
緑=上型
紺=下型
黄=製品
赤=PL
このような作り方をすると容器のフチの部分に線ができます。これをパーティングラインといいます
実際のものでパーティングラインを見てみよう
このスマホのケース、充電ケーブルやスピーカーなどを逃げる穴のまわりのプラスチックの部分がつるっとしていなくて、真ん中あたりに線があるのがわかりますでしょうか?

わかりやすくなるように線をひいてみました。

この赤線の部分がPL(パーティングライン)です。
何でプラスチックのものを買うときにPLを見た方がいいの?
パーティングラインはプラスチックの製品を作る過程で必ず入ってしまうといってものいいものです。(作り方によっては無いものもあります)
変な場所にパーティングラインがあると、デザイン性を損なうのはもちろんですが、製品の強度にも不安が出てきます。
さきほどのスマホのケースを例にすると、デザイン性は問題ないですが、スマホを何回か出し入れしているうちにパーティングラインの部分に力がかかって、そこから割れてしまう可能性があります。
パーティングラインのある場所は、他の場所に比べてどうしても弱くなってしまいがちです。
なので、買い物をして商品を選ぶ時には、ご自分がどのような場面でそれをどんな風に使うかを想像して、そのうえでこの場所にPLがあっても問題ないかな、というのがわかっていればしばらく使っているうちに壊れてしまったということが避けられるのです。
(買う側にこういう知識が無くても、製品のどこにPLを走らせれば強度的に問題ないか、デザインに影響しないかを設定するのが設計者のセンスが光るところだと個人的には思っていますが。)
プラ製品を買うときにおさえておきたいポイントまとめ
- プラスチック製のものにはどうしてもPLが入ってしまう
- PLの部分はほかの部分よりも弱めなので力がかかるとそこから壊れちゃうかも
- プラ製のものを買うときには上の2点をおさえて自分が使うシーンでそこにPLがあっても問題ないか考えてから買おう
以上です。
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